2025年にJKC(ジャパンケネルクラブ)へ新規登録された犬は、全141犬種・302,530頭でした。では、これをJKCの10グループ別に分けると、どのグループの登録数が多いのでしょうか。
この記事では、JKCが公表した2025年の犬種別犬籍登録頭数をもとに、各犬種を所属グループ別に集計しました。犬種単体のランキングとは異なる角度から、日本で登録数の多い犬種群を確認します。
集計の結果、第9グループ(愛玩犬)だけで全体の56.4%を占めました。一方、登録数の少ないグループもあり、日本の犬種登録が一部のグループへ大きく集中していることが分かります。
この記事で分かること
- 2025年のJKC10グループ別登録数
- 各グループが全体に占める割合
- 登録数の多いグループと代表的な犬種
- グループ間で登録数に差が生まれる理由
- JKC登録数を見る際の注意点
2025年のJKC10グループ別登録数ランキング
JKCが公表した2025年の犬種別犬籍登録頭数を、各犬種が所属するグループごとに合計した結果は次のとおりです。
| 順位 | JKCグループ | 登録数 | 全体比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 第9グループ 愛玩犬 | 170,573頭 | 56.4% |
| 2位 | 第5グループ 原始的な犬・スピッツ | 32,315頭 | 10.7% |
| 3位 | 第4グループ ダックスフンド | 30,615頭 | 10.1% |
| 4位 | 第2グループ 使役犬 | 22,162頭 | 7.3% |
| 5位 | 第8グループ 7グループ以外の鳥猟犬 | 14,098頭 | 4.7% |
| 6位 | 第1グループ 牧羊犬・牧畜犬 | 13,276頭 | 4.4% |
| 7位 | 第3グループ テリア | 12,885頭 | 4.3% |
| 8位 | 第10グループ 視覚ハウンド | 3,931頭 | 1.3% |
| 9位 | 第6グループ 嗅覚ハウンド | 2,277頭 | 0.8% |
| 10位 | 第7グループ ポインター・セター | 398頭 | 0.1% |
| 合計 | 302,530頭 | 100.0% | |
全体比は302,530頭を基準に計算し、小数第2位を四捨五入しています。そのため、表示された割合の合計には端数による差が生じる場合があります。
1位は第9グループ(愛玩犬)で56.4%
登録数が最も多かったのは第9グループの愛玩犬で、170,573頭でした。全登録数の56.4%にあたり、2025年に登録された犬の半数以上を占めています。
第9グループには、プードル、チワワ、マルチーズ、フレンチ・ブルドッグ、ビション・フリーゼ、シー・ズーなど、日本でよく知られている家庭犬が多数含まれます。
- プードル:69,342頭
- チワワ:46,221頭
- マルチーズ:9,960頭
- フレンチ・ブルドッグ:9,578頭
- ビション・フリーゼ:8,037頭
特にプードルとチワワの2犬種だけで115,563頭となり、第9グループ全体の約67.7%を占めます。愛玩犬全体が均等に多いというより、登録数上位の犬種がグループの合計を大きく押し上げています。
2位は第5グループ(原始的な犬・スピッツ)
第5グループの登録数は32,315頭で、全体の10.7%でした。代表的な犬種はポメラニアン、柴、シベリアン・ハスキー、日本スピッツ、サモエドなどです。
- ポメラニアン:22,853頭
- 柴:3,598頭
- シベリアン・ハスキー:2,726頭
- 日本スピッツ:1,467頭
- サモエド:817頭
第5グループでは、ポメラニアンだけでグループ全体の約70.7%を占めます。日本犬や大型のスピッツ系犬種も含まれますが、2025年の登録数ではポメラニアンの影響が特に大きくなっています。
3位は第4グループ(ダックスフンド)
第4グループはダックスフンドだけで構成されるグループです。2025年の登録数は30,615頭で、全体の10.1%を占めました。
内訳はカニーンヘン7,373頭、ミニチュア23,097頭、スタンダード145頭です。1犬種のみのグループでありながら、10グループ中3位に入る登録数となっています。
ただし、同じダックスフンドでもサイズや被毛の違いがあります。グループ別集計を見る際は、「1グループ=似た規模の犬種数」ではないことに注意が必要です。
4位から7位は比較的近い登録数
第2・第8・第1・第3グループは、12,885頭から22,162頭の範囲に収まりました。それぞれのグループでは、登録数の多い代表犬種が合計を支えています。
- 第2グループ:ミニチュア・シュナウザー、ミニチュア・ピンシャー、バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- 第8グループ:ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、アメリカン・コッカー・スパニエル
- 第1グループ:ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ボーダー・コリー、シェットランド・シープドッグ
- 第3グループ:ヨークシャー・テリア、ジャック・ラッセル・テリア、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
たとえば、第2グループではミニチュア・シュナウザーが15,268頭、第3グループではヨークシャー・テリアが8,086頭を占めています。グループの登録数を比較する際も、上位犬種の影響を分けて考える必要があります。
登録数が少ないグループ
第10グループは3,931頭、第6グループは2,277頭、第7グループは398頭でした。
第10グループではイタリアン・グレーハウンドが3,234頭を占めています。第6グループではビーグルが1,973頭、第7グループではワイマラナーが255頭と、それぞれ特定の犬種へ登録が集中しています。
登録数が少ないことは、犬種やグループの価値が低いという意味ではありません。飼育環境、体格、運動量、繁殖頭数、国内での認知度など、さまざまな要因が登録数に影響します。
第9・第5・第4グループで全体の77.2%
上位3グループを合計すると233,503頭となり、全体の約77.2%を占めます。
- 第9グループ:170,573頭
- 第5グループ:32,315頭
- 第4グループ:30,615頭
2025年のJKC登録数は、愛玩犬、スピッツ系犬種、ダックスフンドへ大きく集中していることが分かります。一方で、グループの登録数だけでは各犬種の増加・減少や長期的な人気の変化までは判断できません。
集計方法と注意点
本記事では、JKCが公表した2025年の犬種別犬籍登録頭数141犬種を、JKCの犬種グループに沿って分類し、グループごとに合計しました。集計後の総数は、JKC公表値の302,530頭と一致しています。
JKCの犬籍登録頭数は、その年にJKCの血統データへ新規登録され、血統証明書が発行された犬の頭数です。日本で現在飼育されている犬の総数ではありません。
また、JKCへ登録されていない犬やミックス犬などは、この集計に含まれません。登録数は犬種の動向を知るための一つの指標としてご覧ください。
犬種別の登録数も確認できます
犬種ごとの登録数、順位、全体比、1999年以降の推移は、犬種別JKC登録数ページで確認できます。
2025年の犬種別順位や前年・10年前との変化については、次の記事でも詳しくまとめています。
JKCの10グループについて調べる
JKCのグループは、犬種の成り立ちや用途などをもとに分類されています。それぞれの特徴や代表犬種は、10グループの解説ページから確認できます。
よくある質問
2025年に登録数が最も多かったグループは?
第9グループの愛玩犬です。登録数は170,573頭で、2025年の全登録数の56.4%を占めました。
第9グループの登録数が多い理由は?
プードルやチワワなど、登録数上位の家庭犬が複数含まれていることが大きな理由です。特に、この2犬種だけで第9グループ全体の約67.7%を占めます。
ダックスフンドはなぜ単独グループなのですか?
JKCではダックスフンドを第4グループとして独立させています。同一犬種の中にサイズや被毛による複数のバラエティーがあります。
登録数は日本で飼われている犬の頭数ですか?
いいえ。JKCの犬籍登録頭数は、その年に新規登録されて血統証明書が発行された犬の頭数です。国内で現在飼育されている犬の総数ではありません。
登録数が多ければ飼いやすい犬種ですか?
登録数の多さと飼いやすさは別のものです。犬を迎える際は、体格、運動量、性格の傾向、手入れ、住環境などを個別に確認する必要があります。
まとめ
2025年のJKC犬籍登録頭数を10グループ別に集計すると、第9グループの愛玩犬が170,573頭、全体の56.4%で1位でした。
第5グループと第4グループを合わせた上位3グループでは、全登録数の約77.2%を占めます。ただし、それぞれのグループでは特定の人気犬種が合計を大きく押し上げています。
グループ別集計と犬種別の長期推移を組み合わせることで、日本における犬種登録の特徴をより立体的に確認できます。


