2015年から2025年までの10年間で、JKCの登録数が大きく減った犬種はどれでしょうか。JKC(ジャパンケネルクラブ)の公式データを比較し、減少頭数TOP10を独自集計しました。
全犬種の登録総数は10年間でほぼ横ばいですが、犬種別の内訳は大きく変化しています。登録数の減少を「人気がなくなった」と単純に判断せず、順位や長期推移とあわせて見ていきます。
10年間で登録数が減った犬種TOP10
| 順位 | 犬種 | 2015年 | 2025年 | 減少 | 減少率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 柴 | 12,470 | 3,598 | -8,872 | -71.1% |
| 2位 | プードル | 78,055 | 69,342 | -8,713 | -11.2% |
| 3位 | チワワ | 51,329 | 46,221 | -5,108 | -10.0% |
| 4位 | ヨークシャー・テリア | 11,969 | 8,086 | -3,883 | -32.4% |
| 5位 | シー・ズー | 9,454 | 7,930 | -1,524 | -16.1% |
| 6位 | パピヨン | 4,902 | 3,419 | -1,483 | -30.3% |
| 7位 | ジャック・ラッセル・テリア | 4,357 | 3,230 | -1,127 | -25.9% |
| 8位 | ビーグル | 2,798 | 1,973 | -825 | -29.5% |
| 9位 | ミニチュア・ピンシャー | 3,758 | 2,981 | -777 | -20.7% |
| 10位 | キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル | 4,162 | 3,471 | -691 | -16.6% |
全体は10年間で約0.3%増
全犬種の登録総数は2015年の301,605頭から2025年は302,530頭となり、925頭、約0.3%増えました。総数はほぼ変わっていません。
一方、登録犬種数は134犬種から141犬種へ増加しています。犬全体の登録規模が縮小したというより、登録される犬種の構成が変わったと考える方が適切です。
減少頭数1位は柴
柴は2015年の12,470頭から2025年は3,598頭となりました。減少頭数は8,872頭、減少率は約71.1%です。登録数順位も5位から16位へ下がっています。
ただし、この数字は各年に新規登録された頭数です。現在国内で飼育されている柴の総数が同じ割合で減少したという意味ではありません。
プードルは減少しても1位
プードルは78,055頭から69,342頭へ減り、前年差はマイナス8,713頭でした。減少率は約11.2%ですが、2015年・2025年とも登録数1位です。
プードルのように母数が大きい犬種は、減少率が比較的小さくても減少頭数が大きくなります。頭数と割合の両方を見る必要があります。
チワワも2位を維持
チワワは51,329頭から46,221頭へ減少しました。減少頭数は5,108頭、減少率は約10.0%です。それでも2015年・2025年ともに総合2位を維持しています。
減少率では柴が最大
今回のTOP10で減少率が最も大きいのは柴の約71.1%です。次いでヨークシャー・テリア約32.4%、パピヨン約30.3%、ビーグル約29.5%となりました。
減少率が大きくても、それだけで犬種そのものの評価や魅力が下がったとは判断できません。繁殖・登録頭数、住宅環境、飼育スタイルなど複数の要因が影響します。
登録数が減る理由は断定できない
- 繁殖される頭数や登録時期の変化
- 住宅事情や生活スタイルの変化
- 犬種に必要な運動・手入れ・しつけへの理解
- 新しく注目される犬種への選択肢の分散
- JKCへ登録されない犬が集計に含まれないこと
これらは一般的に考えられる要素であり、登録データだけから個別犬種の減少理由を特定することはできません。
登録頭数の意味と注意点
JKCの犬種別犬籍登録頭数は、その年に新しく血統登録され、血統証明書が発行された犬の頭数です。国内の飼育頭数や、犬種の人気投票結果ではありません。
長期的な変化を知る資料として有用ですが、犬種を迎える際は体格、運動量、気質、健康管理、被毛の手入れなどを個別に確認してください。
1999年からの推移を見る
ippo toでは、1999年から2025年までの登録頭数・順位・全体比を犬種別に確認できます。10年間だけでなく、さらに長い期間で動向を確認できます。
よくある質問
10年間で最も登録頭数が減った犬種は?
柴です。2015年から2025年に8,872頭、約71.1%減少しました。
プードルの人気はなくなったのですか?
そのようには判断できません。登録数は減りましたが、2025年も全犬種で1位です。
登録数の減少は飼育頭数の減少ですか?
いいえ。各年の新規登録数であり、日本国内で現在飼育されている総数ではありません。
まとめ
2015年から2025年の10年間では、柴、プードル、チワワの減少頭数が大きくなりました。ただし、プードルとチワワは現在も登録数1位・2位です。減少頭数だけでなく、減少率、順位、長期推移を組み合わせて見ることが重要です。
出典:JKC 2025年犬種別犬籍登録頭数、JKC 2015年犬種別犬籍登録頭数(減少頭数・減少率は当サイトで計算、2026年8月31日確認)